よく耳にする断捨離。不要なものを減らし、生活に調和をもたらすことを指します。ついついため込んだ不用品をどんどん捨てていく。そんなイメージがあるかと思います。
しかし生きていく上で、必要ではなくても捨てられないもの、何らかの思い入れがあり、捨てたいけれども捨てられない、というものも多数存在しますよね。その処分には大きな決断が必要です。必要であるかないかを考えることを放棄してそのままにしているものも中にはあると思います。ところが、引越しをするとなると思い切って幾つものモノを処分する必要が出てきます。そこで、断捨離の精神を学び、物とお別れするメリットを理解することで引っ越しや掃除が進まない悩みを解決したいと思います。
断捨離ができない理由
ついつい物に対して感情移入してしまう人は多く存在します。例えば、小さい時から持っている名前を付けたぬいぐるみなどはいつまでも捨てられないという人が多いと思います。他にも、思い出の写真が入ったアルバム、友達からプレゼントされた雑貨、恋人との手紙など、その人にしかわからない価値を持っている物は沢山あります。だからこそモノを処分することができない人間が多いのですが、モノを処分することには大きな精神的成長も期待されると考えられています。捨てられないものを捨てようとすることによって、過去の自分と決別することができるからです。
断捨離を行うための大事な心構え
断捨離という行為には、気持ちの切り替えという効果も見られます。何か心に引っかかるものがあったとしても、その存在を切ってしまうことで自らをリセットすることができます。不用品処分はまさにその具体例ではないでしょうか。引越しと同様、新たな門出を迎えることができ、部屋も片付き、モノもなくなる、気持ちの整理をつけリセットすることができる。これらの大きな利点が、不用品処分には存在しているのではないでしょうか。
それでは、断捨離を行う上で重要な心構えを3つ紹介いたします。
・かもしれないをなくす
・コンパクトにする
・メリットを考える
①かもしれないをなくす
「使うかもしれない」「数回しか使っていないからもったいない」という考えはとても大事です。しかし、その範囲が広くなればなるほど物はどんどんたまっていきます。緊急時のための備蓄や避難用具などは捨てない方が良いですが、例えば紙袋であったり新聞紙、来客用にと持ち続けている食器、まだ着れると思いつつ全く着ていない服など、緊急性もないのになんとなく「~かもしれない」と思って捨てずにいるものをどんどん処分していきましょう。「もったいない」と思う場合は、業者に依頼してリサイクルすることにより資源の無駄にはなりません。まずは不必要なものをなくしていく。これが第一ステップです。
②コンパクトにする
これは、例えば写真や漫画など紙などの状態だとかさばるけれどデータ化ができるものであればいつでも必要な時に再度紙媒体にすることが出来るので、一度全てデータ化できるなら捨ててしまい、本当に手元に欲しい物だけ再度紙媒体にするとかなりスッキリします。また、服などもたたまず重ねているだけだとどんどん部屋が荒れてしまいますが、シーズン物でしばらく着ないものは圧縮袋に保存するなど、コンパクトに収納してしまえば、有効的にスペースを利用することが出来ますので、捨てられないものだけど使わないものは極力コンパクトにまとめる方法を模索してみてください。
③メリットを考える
かもしれないものを捨て、捨てられなかったものをコンパクトにまとめてもあぶれてしまったものに関しては、残すことによって発生するメリットを考えましょう。デメリットは、場所を取ることですので、それを上回る理由が必要です。「このぬいぐるみを見ると、どんなに落ち込んでいても立ち直れる」など、自分の支えにしているようなものであれば、捨ててしまうと後から後悔してしまい、やはり物は捨てない方がいいという考えになってしまいます。それでは、せっかく断捨離を決意したのに無駄になってしまうので、なぜ私はこのアイテムを残したいのかしっかり向き合って、最終決断を下してください。
まとめ
以上3つの心構えを持つことで、お部屋の物がどんどん消えていくと思います。ただ、これを寂しいや悲しいと思わないでください。空いた部分には新しくより良いものが入るスペースができます。このように古くなったものを手放し、新しいものを取り入れることは、人間の代謝と同じでより新しい自分と出会えるはずです。引越しというタイミングは新生活に切り替わる強制的イベントですので、場所だけでなく物、そして自分自身を新たにしていくには絶好の機会です。是非トライしてみてくださいね。自分一人では難しいと思う場合は、片付けのプロに部屋の整理整頓から不用品の回収、ハウスクリーニングまでやってもらうのがおすすめです。友人や親には汚い部屋を見られたくない場合はとても便利なサービスですよ。