引越しをする際に、転居先でも必要なもの、不必要なものを分別するという作業は誰しも行うことであろう。転居先での片づけに手間がかかるなどの理由で、今までは増え続けていただけであったモノに対し、思い切って不必要であると判断することもあるかもしれない。そこで起こるのは、複数出てきてしまった不用品の回収をどのように遂行するかとういう問題点であろう。小さなものであれば、可燃ごみ、不燃ごみとして自治体に合わせて自ら捨てることは可能であろう。しかし、捨てるだけでは済まない考えが広まっているのが、現代社会である。
昨今、リサイクルという考えが非常に広く浸透している。どのようなものであっても、何かしらの形で再利用ができるという。世の中のモノすべてを無駄にしない、安易に捨てないというエコロジーの考え方が広まっているからであろう。引越しにおける不用品の回収についても、同じようにリサイクルの考え方が応用でき、その考えに対応可能な業者が増えている。確かに、ただ単にモノを捨てるだけではなく、別のモノとなり誰かの役に立つのであれば、それは些細なことであっても社会貢献の一つとなりうる。
社会のリサイクル志向に伴う引越しにおける不用品回収事業も、多様化を見せている。大型、小型問わず回収し、リサイクルできるよう努めている。この動きは、引越しをする側にとっても、業者にとってもメリットが大きい。そのことで引越しする側は不用品を手放すことができ、業者は新たな形へとそのものを変え、ビジネスの媒体として使用していくことができる。社会におけるモノの流通が盛んであるからこそできる考え方であろうとも思われる。引越しによって不必要なものであると判別を付けたからこそ、新しくモノを再利用するきっかけを与えることができるとも言えるのではないか。